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ニュージーランドの事業者番号・NZBNの取得~ニュージーランドで個人事業主として起業する!~

先日、NZBN(New Zealand Business Number)を取得したので、その経緯を記録しておきます。



ニュージーランドのNZBNとは?

NZBNは、New Zealand Business Numberの略称、日本語に直訳すると「ニュージーランド事業者番号」のことです。


法人・自営業・個人事業主を問わず、ニュージーランドのすべての事業が利用できる固有の事業番号になります。


登録したNZBNは、屋号やビジネス用の電話番号・メールアドレスといった連絡先を含む情報と共に、ニュージーランドのPBD(Primary Business Data)と呼ばれるプラットフォームにリンクされ、ニュージーランドの政府機関や他の企業に自分の事業を知ってもらえたり、顧客にとっても「ニュージーランドで公的に登録されているビジネスである」という信頼を与えることができます。


より詳しい情報については、下記のNZBNのWebサイトをご覧ください。



私はニュージーランドに移住し、個人事業主として起業したのは数年前だったのですが、今まで登録をしていなかったため、今回改めて申請することにしました。



New Zealand business number laptop with clouds and fuji, kiwi



ニュージーランドの事業者番号・NZBNの取得に必要なもの

ニュージーランドの事業者番号・NZBNを取得するには、全てオンラインで手続きが可能です。私は申請した当日中に事業者番号を取得できました!


さすが世界一起業がしやすい国にも選ばれただけあって、ニュージーランドでの起業は日本と比較しても本当に簡単にできるのが魅力です。


申請するには、まずNZBNの「Appling for an NZBN」というWebページに行きます。



このページ内には、事業の種別ごとにセクションで分けられていますので、今回私は法人ではなく個人事業主(Self-Emplyed)のセクションから申請へ進みます。


いわゆる自営業、フリーランスの方はこのSelf-Employedに該当するようです。



●申請に必要なもの

個人事業主として申請するNZBNの取得には、下記の3つのものが必要です。


  • IRD番号

  • 本人確認書類(ニュージーランドの運転免許証もしくはパスポートが推奨)

  • Real Meアカウント、MyNZBN アカウント



❶IRD番号

IRD番号は、ニュージーランド国内で働き納税する人すべてに必要な納税者番号です。

私はワーホリの際に取得していましたが、もしIRD番号を持っていない方は、まずIRDの取得から始めましょう。

「ニュージーランドで個人事業主として開業するには?」という記事でも紹介していますので、よろしければ参考にしてください。


❷本人確認書類

本人確認書類は、ニュージーランドの運転免許証もしくはニュージーランドのパスポートが推奨されています。この2つであれば、即時確認のため、多くのNZBN申請が即時発行されるそうです。





ニュージーランドの運転免許証イメージ キウイの画像


日本人の方であれば、多くはニュージーランドの運転免許証が選択肢となるかと思いますが、もし上記2つのうちどちらも持っていない場合は、日本のパスポートでも身分証明書として提出ができると記載されています。


ただし、その場合は申請が3日以内が目安とされ、即時発行よりは若干時間がかかるようです。


また、同ページには「NZ国民ではないがNZに居住し、NZ国内で事業を営んでいる場合、NZで働くことができることを証明する追加書類の提出が必要な場合もある」という記載も見られます。


私はニュージーランドの国籍・パスポートを持っていませんが、ニュージーランドの運転免許証で申請したところ、特に追加書類も必要なく即時発行されました。


❸Real Meアカウント、MyNZBN アカウント

Real Meはニュージーランドでビザの申請を行う際に必要なものなので、既にニュージーランド国内にいる場合は取得していると思います。


MyNZBN アカウントは、Real Meアカウントと紐づけられているので、特に新しく作成するというよりは NZBNを申請の際にReal Meでログインするだけで、自動的にMyNZBN アカウントが作られていた感じでした。



ニュージーランドの事業者番号・NZBNの取得方法

必要なものが一通りそろっていれば、あとは手順に従って入力を進めていくだけです。


自分のIRDナンバーや生年月日などの情報から、事業の住所、連絡先などが入力項目でした。

ID Verification(身分証明)では、ニュージーランドの運転免許証を利用しました。運転免許証に記載されているライセンス番号などを入力するだけで、即時で認証が完了しました。はやい!


次に、自分のビジネス・事業の詳細も入力します。事業を開始した日にち、屋号名のほか、Webサイトも持っていればそのWebサイトも登録できます。


連絡先の詳細については、電話番号のみ必須項目でした。プライバシー設定として、自分の屋号名や事業者の名前・住所・電話番号を公開するか、非公開にするかは全て自分で選択できます。


日本のインボイスは国税庁のサイトに本名が公開されてしまうので、こういったプライバシーの観点からも、ニュージーランドでの起業の方が個人的には断然ストレスフリーでした。


入力が完了したら申請し、NZBNが発行されるのを待つだけです。

私はニュージーランドの運転免許証で申請したためか、申請ボタンを押してすぐメールが届き、NZBN番号が登録されましたと本当に即時で発行されました(; ・`д・´)



複数の事業を持っている場合のNZBNはどうなるのか

私は現在、ニュージーランドで2つの事業を営んでいるのですが、その場合はNZBNも複数登録が必要なのでしょうか?

そんな疑問があったため、申請の際にNZBNに電話で問い合わせをしました。

結論としては、「NZBN番号は自分の名前に紐づいて登録されるので、事業が複数あっても1人が持てるNZBN番号は1つのみ」ということ。日本のマイナンバーと同じで、1人につき固有のNZBN番号が付与されるそうです。


ただ、NZBNのアカウント上で複数の事業を入力することは可能です。NZBNの番号は1つでですが、複数事業がある場合は、屋号や連絡先もそれぞれ情報を入力し、前述のPBD(Primary Business Data)に登録できるということですね。


未だに電話は緊張するのですが、担当してくれたお姉さんが本当に親切で丁寧に説明してくれたので、とても分かりやすく助かりました!



 


以上がニュージーランドの事業者番号、NZBNの取得までの経験談です。


今回取得したNZBNを取得するメリットなども、今後折を見て記事にしたいと思います!



※上記の情報は2024年6月現在のものであり、法の改正や制度の見直しで今後変更があることも考えられますので、最新の情報をNZBNのサイトで確認し、ご自身の責任で申請されることをおすすめします。





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