デザイナーの素材管理・リファレンスデータの整理術
デザイナーやクリエイターにとって、日々のリファレンス(参考)集めや制作に使用するストック素材を管理することはとても重要なタスクの1つです。
プロジェクトごとにフォルダを作って素材を管理する…というのが一般的かもしれませんが、後から見返したい・また使いたい、という時に「このデザインに似ている素材、前にダウンロードした気がする…!」という曖昧な記憶を頼りに探しても、結構時間かかるんですよね…。
だからこそ、デザインに使うイラストや写真といった画像をはじめ、ベクター素材やPSDデータなど、あらゆるデザインリソースを日頃からきちんと整理しておくことで、制作活動の時短にも繋がります。
私は今まで、DropboxやGoogle Drive・Adobe Bridgeといったツールとバックアップ用のHDDを中心にデータ管理をしていましたが、最近はEagleをメインに使っています。
この素材管理ツールEagleがとにかく使いやすく、効率的に素材管理・リファレンス集めができるので、ご紹介したいと思います!
素材を一括管理できる「Eagle」はこちらから!
画像・動画・Webページの保存も一括管理できるEagleとは
Eagle(イーグル)は画像や動画といった様々なデザイン素材を一括で管理できる、素材管理ツールです。
取り扱えるデータ形式もかなり幅広く対応しています。例えば
JPG, PNG, GIF, SVG, WebP, HEICなどの画像データ
Sketch, Figma, Adobe XDなどのUIデザインデータ
mp4の動画データや、YouTube, Vimeoから直接URLをコピペしてローカルに保存
PhotoshopのPSD、IllustratorのAiデータやPDF、パワポ、Excelデータ
フォントデータ
Webページ(URL)
など、画像から動画・さらにはフォントまで、Eagle1つで管理できます。
私はグラフィックデザインの他にアニメーションや動画編集、3Dデザインもやるので、画像はもちろん動画・フォント・音声素材などを全て1か所で管理できるようになり、データ整理がとても楽になりました。
素材管理ツールEagleの超優秀な便利機能
素材管理やリファレンスの管理といっても、ダウンロードした後に「どのように整理するか」「いかに後から探しやすい状態にしておくか」を工夫できなければ、意味がありません。
Eagleはその点が特に優秀で、例えば下記のような素材管理に特化した機能が搭載されています。
タグ管理…保存したデータにタグを追加し、検索がしやすいように整理
フォルダの階層分け…メインのフォルダの中に、さらにサブフォルダを作るなど、階層分けして細かくデータを分類
評価機能…保存したデータに星1~5の5段階評価を追加
動画/Webサイトの直接プレビュー…YouTubeやWebサイトのURLを保存し、Eagleで直接閲覧
自動色認識とカラーフィルター…保存したデータから自動でカラーコードを検出し、色別に検索
その他にも便利な機能をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
素材管理ツールEagleの便利機能1:タグ管理
Eagleは、保存したデータにタグを追加することができます。
例えば、私はチラシデザインで使用する写真素材をAdobe Stockからダウンロードし、Eagleに保存しました。
Adobe Stockの素材は高品質なものが多いので、他の素材サイトからのデータと区別するためにも「Adobe Stock」というタグをつけ、さらに「男性」「30代」「オフィスカジュアル」という”自分が検索するときに入力したキーワード”をタグとして追加し、ダウンロード先のURLも記入しました。
こうすることで、自分好みのキーワードをタグとして設定し、他の案件など後から再度必要になったり見返したい時に探しやすいよう管理しています。
保存したタグはフォルダごとに表示されるのもありがたいです。
こんな感じで、タグごとに割り付けられたデータがいくつあるのかも一目で分かります。
素材管理ツールEagleの便利機能2:フォルダの階層分け
保存したデータを入れたフォルダは、階層分けをして更に細かく分類することができます。
例えば、私は「Fonts」というフォルダーで全てのフォントを管理しているのですが、この第一階層の下にGoogle fonts / 無料の素材 / 有料で購入した素材などと第二階層にフォルダを作って整理しました。
資料デザインの案件など、お客様が納品後でも編集しやすいデータを作る必要があるときは、Google fontsなど無料でインストールできるフォントを使っています。
大企業のお客様の場合は会社独自で開発したフォントがあったりするので、そういったフォントは他で使用しないように支給されたフォントデータとして別途で管理し、自分が自費で購入した有料フォントなどはPaidというフォルダで管理する‥というように、フォルダ階層を明確にすることで効率的に制作ができるように工夫しています。
第二階層の中にもさらにサブフォルダーを作り、第三階層・第四階層…とより細かく分類もできるのですが、あまりフォルダ階層を深くしすぎても分からなくなってしまうので、第三階層くらいで十分かなといったところです。
素材管理ツールEagleの便利機能3:評価機能
Eagleでは、保存したデータに5段階の評価をつけることもできます。
例えばよく使うデザインリソースには星5をつけたり、下記のようにリファレンス(参考)として保存したデータに自分の感覚で評価をつけておくことで、評価別に検索が可能です。
リファレンス集めはPinterestやDribbbleでもできますが、その中でも自分が特に気に入ったものを段階別に可視化しておきたい、という時におすすめです。
また、PDFデータや画像など、Pinterestで保存できない設定がされている場合は、Eagleにデータを保存して自分のローカルの環境のみで参考として閲覧したり、「自分がリファレンスとして集めているデータを他の人に見られたくない」「PinterestやDribbbleなど、複数のツールで集めていたものを一か所で管理したい」という時におすすめの機能だと思います。
素材管理ツールEagleの便利機能4:動画/Webサイトの直接プレビュー
個人的にEagleを使っていて特に感動した機能の1つです。
画像の保存は他のツールでもローカルのフォルダでもできますが、動画やWebサイトは、保存しても結局元のリソースデータに飛んで再生する必要が多いですよね。
Eagleは、URLをコピペするだけで、Eagle上でプレビュー再生ができるのです!
例えばYouTubeで参考にしたい動画があったとき、動画のURLをコピーし、Eagleにペーストすると、下記のようにYouTubeの動画がEagle上に表示されます。
動画のタイトル、カラーパレット、URLは自動で入力されます。
コピペしてEagleに保存したURLは、動画そのものを保存したわけではないのですが、そのままEagle上でクリックして再生することができるのです。
Webページも同様に、Eagleに保存したいページがあればコピペするだけでEagleで閲覧ができます。
Marcador webというEagleの機能で、WEBサイトをリファレンスとして収集し、Eagle上で直接見ることができるので、Webページのリファレンス収集として視覚的に整理・収集しやすい機能の1つです。
Webページのブックマーク保存をしなくても、Eagleで直接Webページを収集することで、より効率的に・直感的にリファレンス収集ができます。
動画素材のリファレンスを集める時、PinterestだとクリックしてYouTubeに飛ばないと見れなかったり、YouTubeだと再生リスト別に整理するくらいしかできないので、参考動画を保存してシームレスに再生したり、配色やタグ・評価を追加してさらに検索しやすくできるEagleは参考動画の整理にとても重宝しています。
素材管理ツールEagleの便利機能5:自動色認識とカラーフィルター
最後の5つ目は自動色認識とカラーフィルターです。
動画や画像などをEagleに保存すると、自動で使用されている色が認識され、カラーパレット(配色)が作られます。
しかもこの色にマウスホバーするだけで、カラーコードまで表示されるのです!
私はイラスト素材をEagleに保存しているのですが、素材に使用されているカラーコードを取得するときにとても使いやすく気に入っています。
また、カラーフィルター機能も便利です。Eagleに保存しているデータから、フォルダごとにカラーフィルター(色別)で検索の絞り込みができます。
カラーコード指定しても良いし、カラーパレット上で感覚的に探したい色で絞り込めるので、大量に保存したストック素材やリファレンス画像を直感的に色で探せる点でとても優れている機能だと思います。
素材管理ツールEagleの購入は買い切り!
様々な便利機能があるEagleですが、DropboxやGoogle Driveなどのサブスク購入とは違い、なんと買い切りの購入プランです。
2024年6月現在の価格は、$29.95(USドル)です。日本円で4,800円前後、といったところですね。
正直サブスクでも購入していたと思いますが笑、これだけの機能があって5,000円以下でずっと使えるのは破格の値段だと思います。
永久ライセンスでアップデートも追加費用不要
ライセンスは最大2台まで登録できるので、メインPCとサブのノートPCで両方使うことも可能です。もちろんWindows、Macの両OSに対応しています。
永久ライセンスなので、一度購入すれば追加費用なしでアップデートできます。
なお、学生もしくは教職員限定で30%オフの学割もあるようです!
デザイナー・クリエイターで素材管理やリファレンス集めを効率良く一元管理したい!という方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
今後もEagleの便利な使い方や役立ち機能について紹介していきたいと思います。
皆さんもおすすめのデータ管理方法や素材管理、リファレンス収集方法があれば教えてください(*'▽')
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