Squarespaceをドメインのメインホストとして利用していたのですが、今回SquarespaceからWixにドメイン移管したので、その一部始終を記録しておきます。
目次
●ドメイン移管の経緯～SquarespaceとWixの比較～
私は現在、フリーランスのデザイナーとして2つの屋号名（PHAINO DESIGN・LITTLE FUJI）で自営業をしています。
そのうちの1つ・PHAINO DESIGNは主にパワーポイントの資料作成・資料デザインサービスに特化した事業なのですが、ポートフォリオサイトとして以前までSquarespaceを使ってWEBサイトを作成・管理していました。
遡れば、最初はWordpressのElementorで最初のポートフォリオサイトを作ったのですが、Wordpressのダッシュボードがごちゃごちゃしていて見づらい・更新が頻繁にありすぎてめんどくさいという理由で、よりシンプルなSquarespaceに移動しました。
1.シンプルで洗練されたデザインが得意なSquarespace
Squarespaceは、アメリカ・ニューヨークを拠点とするノーコードのWEBサイト制作ツールです。
個人的に感じたSquarespaceの良かった点は、シンプルでスタイリッシュなテンプレートが多いこと、そしてドラッグアンドドロップの操作方法が簡単でわかりやすい点です。
特に操作感が非常にシンプルで、文章や画像をドラッグアンドドロップするだけで簡単にWEBページを作れることが気に入っていました。
2.Squarespaceのデメリット：日本語のデザインには不向き？
ただ、デザインテンプレートが海外のミニマルなデザインを中心としていることもあり、シンプルな分自分好みにカスタマイズがしにくく、日本語でデザインするには使いづらいと感じました。
英語はアルファベットのみですが、日本語は平仮名・片仮名・漢字など複数の文字タイプがあり、単純に英語のテンプレートデザインを日本語に変えるだけでは異様に文字が大きくなってしまいます。
そのため、おしゃれなテンプレートデザインを使っても、洗練されたデザインではなくダサいデザインに見えてしまいます。
Squarespaceは海外ならではのおしゃれで洗練されたデザインで、情報量も極力シンプルなWEBサイトには向いていると思いますが、日本語のコンテンツでデザインするには不向きかなといのが正直な感想です。
日本語対応も私が利用していた時点では対応していなかったので、日本語のフォントに変えるには上位のプランにアップグレードしてCSSを触らなければ編集できませんでした。
またSEO的な観点からも、もう少しポートフォリオサイト上に情報量を足したいという気持ちもあったので、同じノーコードツールでもカスタマイズや独自のアプリが豊富なWixへの移行を決めました。
3.WixのCMSでポートフォリオを効率的に管理・更新する
ポートフォリオサイトをリニューアルするにあたり、WixエディターでWEBサイトのデザイン・構築を行いました。
Wixエディターで作成したポートフォリオサイト: PHAINO DESIGN
Wixもノーコードツールですが、Wixエディターではデスクトップ端末とモバイル端末で編集画面が分かれているので、モバイル端末での表示を細かく調整できる点が気に入っています。
また、デフォルトで日本語のフォントも豊富にあり、カスタマーサポートも充実しているので、Wixに移行してちょうど1年ほど経ちますが、操作感・機能面共に満足しています。
ダッシュボードもWordpressよりシンプルで無駄な要素が少なく、特にCMSの管理が非常にしやすいと感じました。
マルチリンガル（多言語）にも対応しているので、日本語と英語の2言語でサイトを更新しています。
ただ、一部の項目…例えばCMSの「タグフィールド」には多言語対応がされていないので翻訳できなかったりと、痒い所に手が届かない・あともう一歩「これがあったら完璧なのに…！」と思うこともたまにあります。笑
●SquarespaceからWixにドメイン移管する
Wixにサイトを移管した後も、Squarespaceで契約した独自ドメインをWixに接続して使っていました。ようやくSquarespaceのドメイン契約更新日を迎えるにあたり、ドメインもSquarespaceからWixに移管することにしました。
外部からドメインをWixに移管する際の手順は、下記の通りです。
Wixアカウントのドメインページを開く
既存のドメインを追加から、「ドメインをWixに移管」を選択
移管するドメイン名とプロバイダを選択 ※デフォルトの選択肢ではSquarespaceがないので、「その他」を選択
別ウィンドウでSquarespaceのドメインページを開き、ドメインのロックを解除し、認証コードを請求する
Wixの画面に戻り、認証コードを入力し、ドメインを購入する
詳しく見ていきます。
1.Wixアカウントのドメインページを開く
Wixでドメインを管理するページは、まずダッシュボード画面左上にあるWixのロゴをクリックし（私の場合はWix Studio）、Wixアカウントページを開きます。その後、
請求・定期購入サービス > ドメイン
からドメイン管理ページを開きます。
2.「ドメインをWixに移管」を選択
次に、ドメイン管理ページの上部から
既存のドメインを追加 > ドメインをWixに移管
を選択します。
※「登録済のドメインを接続」はドメイン接続の場合に使用します。ドメイン移管とドメイン接続の違いについては、Wixのヘルプセンターのページで解説されています。
3.移管するドメイン名とプロバイダを選択
ここからはWixの画面上の指示に従って進めていきます。
移管するドメイン名を入力し、プロバイダを選択します。Squarespaceは規定のリストには入っていないので、「その他」を選択しました。
なお、Wixで対応していないドメインもあります。
2024年12月現在、Wixで対応しているドメインは下記の通りです。
.com、.org、.net、.agency、.art、.biz、.blog、.ca、.center、.christmas、.cloud、.club、.co、.coach、.company、.club、.design、.digital、.directory、.email、.expert、.finance、.fit、.fitness、.fun、.gifts、.group、.guru、.holiday、.info、.land、.life、.live、.london、.love、.me、.media、.mx、.ninja、.online、.party、.photography、.photos、.pictures、.rocks、.site、.shop、.solutions、.space、.store、.studio、.tokyo、.today、.top、.technology、.tips、.training、.website、.wiki、.work、.world、.xyz と .yoga
例えばこのLITTLE FUJIのサイトでは、「.nz」を使用しているのですが、このドメインはWixでは現在対応していないので「ドメイン接続」で利用しています。
このようにWixで対応していないドメインの場合は、次のようなエラー画面が出ます。
4.Squarespaceでドメインロックを解除し、認証コードを取得する
次に、Wixで開いているページはそのままにし、別ウィンドウでSquarespaceのドメイン管理ページを開きます。
Squarespaceのドメインページは下記のようになっており、ここで「DOMAIN LOCK」（ドメインロック）をOFFにします。
同ページ左下にある REQUEST TRANSFER CODE > SEND AUTH CODEをクリックすると、Squarespaceで登録しているメールアドレス宛に認証コードが送信されます。
ただし、この認証コードが届くには最大24時間かかるそうです…。他のドメイン移管では数分以内に認証コードが発行されたので、Squarespaceは他と比較してかなり時間がかかる印象です。
私の場合、Squarespaceで認証コードを請求してから、約7時間後にようやく認証コードがメールで届きました。
5.Wixでドメイン認証コードを入力する
Squarespaceからメールで認証コードを取得した後、そのコードを先ほど開いていたWixの画面上に入力し、「次へ」を選択します。
最後に連絡先情報を入力し、Wixでのドメイン契約期間（1年以上）を選択した後にドメインを購入します。
ここまでのステップが完了すると、Wixで登録しているメールアドレスにドメイン移管の確認メールが届きました。内容に間違いがなければ「Verify Information」を選択します。
Wixのドメイン管理ページに戻ると、ドメインが移管中であることの表記が確認できます。
ドメインが移管されるまで最大7日間かかるそうです。
私の場合、日曜日にドメイン移管の手続きを完了し、翌週土曜日にドメイン移管完了の通知を受け取ったので、ちょうど7日間かかりました。
以上がSquarespaceからWixへのドメイン移管方法になります。
参考になれば幸いです！
ニュージーランド在住日本人デザイナーによるWEBサイト制作サービス
LITTLE FUJIでは、ニュージーランド在住の日本人デザイナー・FUJIによるWEBデザイン制作を承っております。ノーコードツールのWix Studioを使った、納品後もご自身で管理がしやすいWEBサイトをお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください！
ニュージーランドという海外在住デザイナーならではの視点と、日本国内外での豊富な経験を活かして、在乳邦人・ニュージーランドのローカルビジネスのほか、日本国内外のクライアント様に幅広いデザインをお届けしています。
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